たちのわるいやつにひっつかまりました。






「…ぅあ、…ッ!」

最近はこんなことばっかりだ…!綱吉は心中でもってたくさんの罵倒と共に泣きをいれながら叫んでいた。死ね…、死ね!とかあほんだらバカヤロウが!とかとか…、そして、本気で、恥ずかしいのだと、それこそたくさんたくさんわなわなと震えて憤死してもおかしくないんじゃあないかと真っ赤に腫れあがる思いで泣きながら叫んでいるのだ…。ビクビク震える体をなんとかなだめるのももう限界でしかない。…なんだ。なんだよう!!盛大に泣き叫んでしまいたい現状。あ、あ、あっ、と息があがって喘ぐ声しか漏れない。はふはふと空気を求めると下肢がまたビクビクと震えた。
やばい。綱吉はうつろにそまった視界をぐっと力を込めて睨んだ。

「んん…、ぁ、んぐぅ…」

ぴちゃぴちゃと。先程からどうしようもない奴が嬉しそうに咥えこんでいる音が響いている。
もうどうでもいいからもうもうもう限界だからやめてくれ!!きつく吸われてイきそうになる現状などもう放り投げて眠ってしまいたい!!またしても死ぬほどに恥ずかしい淫靡な水音が下半身からじくじくと這いずり上がる熱と共に響いてきているからもう死ぬ!!いますぐにだって死ねる!!綱吉は本気で思う。内股はびくびくと震えっぱなしでいい加減筋肉痛になりそうだし股はまったく閉じれないときた。生温い舌の感触。たのしそうに弾んだ吐息。くすぐる声。くはあと笑い声が大口をあけて頬張るのだ。
解放はまだか…。もう、目も潤みっぱなしの鼻だってぐずぐずとして泣きがはいりまくっているというのにこの拷問はまだまだ続きそうだと直感が告げる。ひでえ…。
制止を叫ぼうと決心して、ひたっと下を見ればあの艶やかな青く輝く黒髪がもぞもぞと上下しているから、その度にカッと顔に朱が走って失敗。ぐちゅん!と一際高い音もさせられた。ひでえ…。
意気地がないというのはいけない。…また、この男を受け入れた過去が一等いけないのだろう。
まるで蛇だ。蛇のように絡み付いてぎゅうぎゅうと締め付けてくる。解放などない。
手に入れた獲物を手放すわけがない。





(終)






 アトガキ
エロをかきたかったのだ…。
2008/06/01(初出:2007.11.11某所にて笑)