『今週のジャンプにはヒバリさんが絶対いそう!!!』と愛のセンサーの働きを信じ中も見ずにジャンプ購入。 いらっしゃったのは骸様でした。 わたくしの愛のセンサーはどうなってるんですかね!!? でも骸様と初のご対面だったからいいよ!!! とゆうわけでムック様をツナ子とからめてみました。(……………) 骸様ではありません。ムック様です。ムック様ったらムック様ですから。 ヒバリさん(様)以上の崩壊っぷりなので冷静沈着美形派な方はブラウザバックを熱烈オススメいたします。
夏の匂いが遠くなっていく。青く高く眩い空が本来の気質を取り戻したように空気はさぁっと青ざめていく。 もう夏は遠いのだ。見上げる度にギラついた太陽は今では穏やかに苦笑しているかのよう。 空気はうっすらうっすら日々冷たさを増していく。 ああ、秋だ。 ツナは目の前を通り過ぎていった落ちる葉の色がうっすらと黄色くそまっているのを確かに見た。 そろそろ鍋が恋しい季節だなぁ…。退屈な授業の中でそんなことをふと思い、窓辺の席の居心地のよさに うとうととしてしまう。ねむい。ねてしまうだろうこのままじゃあ…。(だってヒバリさん容赦なかったし。) 「おや、ツっくん寝ては駄目でしょう?」 ………こえは、みみもとちかくできこえた。 と同時に爆音がきこえた。まるで手榴弾を投げ込まれたみたいにボカンボカンと鳴り響いて地鳴りまで感じる。 ああ、…ちがう。わかってるよ。そんな、だってこれ絶対にちがうし、とゆうかそんな風に間違うくらいのって どうよ!!? でもこれは確かにこれは。これは。これは心臓の音です。おれの。 「む、…むくろ、おにいちゃん……?」 「あ。ちゃんと起きてましたか。ツッくんはいいこですねぇ」 ニッコリ笑顔でえらいえらいと頭を撫でるひと。骸。ツナの従兄弟のおにいちゃんである。 ツナの髪と違ってさらさらの黒髪で、 やわらかな雰囲気が女性的な色を結びつけてしまうのか彼の笑顔は穏やかで優しい色をしている。 それに世話やきで面倒見がよくて(ツナ限定)、ツナはちいさい頃はよくお菓子をもらったり 遊んでもらったりお風呂の面倒や夜は一緒におやすみするなどと本当の兄(以上)のように接してもらっていた。 骸が隣に住んでいたのと二人の父親が仲のよい兄弟ということでツナが幼稚園に入るくらい前までは 二人はまるで兄と妹のように育ち、家が離れた今でもちょくちょくツナを構いにくる骸のことをツナは本当の兄のように慕っている。 運動も勉強もなんだって人より出来る彼はツナにとって自慢の従兄弟のおにいちゃん、…だ、だが。だがしかし、しかし…。 よく考えてみよう。今は授業中です。 家が離れれば学区は当然ちがってしまい、そうすると彼はこの学校の生徒ではなくて他校の生徒で、そして、ちゃんと『男』なのである。 (一緒にお風呂はいりましたから。) 「な、な、なんで毎度毎度俺の学校に来る度にうちの女子の制服着てるんですかーーーー!!!?」 「え?それはツッくんの傍に何処までもいられる為ですけど?」(※暗にトイレまでご一緒するよ☆宣言。) 「って、今授業中ですけど!!!?」 「うんうん。だから寝ちゃあ駄目じゃないですかツッくん」 「学校サボッて他校に不法侵入してるような人にだけは言われたくありませんのですが!!?」 「え?だってもうすぐお昼だし」 「………俺の話きいてましたか?」 「ええ。聞いてる上でお話して会話してますけど?」 「…………………」 無視?おれのご意見はすっぱりと無視ですか?それ絶対会話っていわないよ!!? ツナがじわりと涙が滲み始めたのを見て骸がぞくぞくしたのを知らないツナはキッと骸をにらんだ。 まるで子猫が毛を逆立ててるようですねぇと骸がほややんとしたことも当然知らないツナは、じぃーーーと骸の 姿を(自分的には)怖い顔であらためて頭のてっぺんから足の爪先までも凝視した。…あ、スカート丈ちょっと短いんじゃあ。 「ん?僕の姿に見惚れましたか?完璧にこの制服をものにしてますからね」 「あ、あの…、骸おにいちゃん」 「今はおねえちゃんvでいいんですよ。じゃないとここの生徒じゃないとバレてしまいますから」 もうすでにバレてます。教室の生徒一同の心はひとつにツッコミへと収束された瞬間であった。 「な、なんで、…おにいちゃんなのに…」 「だから今はおねえちゃんですってツッっくん」 「う、う、…うぅ〜〜〜〜!」 「おやおや。泣き顔まで本当に可愛らしくっておねえちゃん食べてしまいたいですよ!ああ、そうそう。 おば様がツッくんがお弁当忘れたって言ってましたから僕、…ああそうか、私、ですね。私がほらこのように ツッくんのお弁当を持ってきてあげましたから。さ、一緒に食べましょうね」 ほらほら。鐘が鳴ってるし。ドキドキと胸を高鳴らせた少女そのもののように薔薇色に染まった頬で 骸はお昼休みを告げる鐘の音を(心底)うきうきと嬉しそうな顔でツナに告げた。 本当に食べちゃいたいくらいですよ綱吉くん…。そう彼の背後の戦慄にも似たゾクゾク感が ピンキッシュでありながらどす黒く輝きながら囁いていることを(やはりまるで)当然知らないツナは ヒクヒクとしゃくりあげながら、よろよろと人差し指をあげて骸を指差していく。 「ん?」 「なんで…」 「なにがですか?」 この姿のことを今更聞くなんておかしな子ですねえと思いながらも骸は耳を傾ける。ニコニコとツナの 泣き顔をドキドキゾクゾクそわそわと見つめながら。くっ、とツナの口元が固く閉じてまがる。 そしてそろそろと決心を宿した瞳をひらきぱっちり真っ直ぐと骸を見上げた。涙にぬれた強い目はとても色っぽかった。 萌え。 「なんで俺よりも女らしくて美少女で足がそんな綺麗なんですかーーーーー!!!!」 ひどいやおにいちゃん!!!!ばかぁーーーー!!!! わっと盛大に泣き叫んでツナはダッと走り出した。あ、逃げた。そう思考が追いついても骸のどこかが追いつかなかった。 ああ、身体が恍惚の中にとっぷりだ。 「なんっっって可愛らしいイキモノなんでしょうか綱吉くんは……ッッ!!!!」 ああもう本当におにいちゃん食べちゃいたいですよそりゃもうグチャグチャに!!! いやーんvvと女子生徒になりきってはしゃぐ骸の姿に教室にいた生徒全員が凍りついたことはいうまでもないだろう。 (通りかかった他クラスの男子生徒は『へぇ、こんな可愛い子いたんだ!』と心ときめきましたが) オマケ。 「う、…ぅッ、…うぇ……、うぅうぅぅ〜〜〜〜!!」 「いつまで泣いてるの綱吉」 「だ、だってぇ!!おにいちゃんってば、おにいちゃんが…、うえーーーん!!!」 「うるさい」 「ヒバリさんのばかぁーーー!!」 「わかった。犯してあげよう」 「な!!?何でそんなことになるんですかぁ!!」 「慰めて欲しいんだろう?だから慰めてあげるだけだけど?」 「そんな方法いやです!!」 「はいはい」 「………ヒバリさんも美人だから女装したらおにいちゃんみたいに美少女になるのかなぁ」 「…………………………へぇ」 ヒバリさん色白だしすね毛はえてないし。(そう言った直後にツナはそれを心底後悔した。) (終) アトガキ 今度は保父さん対決でもしたいものです。(保父さんはもちろんヒバリさんと骸さんですとも!) いやだ。そんな幼稚園!!!(更に犯罪度ますじゃないか!!!) 2005/10/8 |