わたくし防犯対策されちゃったんでございますよ!!!←ぇ。











きっとストーカーしてたのバレバレだったんだ!!うっわぁ、駄目じゃんかちゃんとしなきゃ自分!!
ああもうこのだめっこめ!!忍ぶ恋と気取ってる場合じゃなかったんだ!!!(でもストーカーですからやってることは)
だから日記で小悪魔さんなツナ子ちゃんをかかれてしまったのだよ!!!!(わーいわーい!!)←いやもう本当にビックリした…。(汗)
こりゃもう悪さがまったくもって出来やせんぜ。だからといって出来ませんと諦めるなんてことはしない!!漢気さ!!
そんなときこそ『うらみぶし日和』の出番だ!!(は?)





だってこの小説のコンセプトは『呪詛』ですから!!!(…………)
新たなターゲット見つけたらその為に発動さ!!ヘイ!(………………………。)











拍手にて『覚えてろ』という捨て台詞の有言実行ここにあり。

(もうサブタイからしてもう『覚えてろ』満満ですがね!!)























世 界 は 君 の 為 に 鐘 を 鳴 ら す












昔は本当に血の繋がったおにいちゃんだと信じ込んでくれていて、あのこはちいさな手をうんしょうんしょ伸ばして 一生懸命に『むーちゃん!』と呼んでくれたものだった。ああ、むうにいちゃんはやめてくれたんですねぇ。 うんうん、それじゃあオムツメーカーの名前ですからねぇ。むーちゃんでいいですとも。ムックもそう呼んでましたけどいいよもう可愛いから許してあげますよ。うんうん。

『つーはね、おっきくなったらむーちゃんおよめにするー!』



「……とか言ってくれて嬉しくって嬉しくって僕は日々美貌を磨いたのですよ」
「はあ…」

そうですか。そうですか。はいはい、そうですかそうですかそうですかソウデスカ…、ああ、そーですかい!! ツナはひくひくと口元と引き攣らせながらちっちゃな頃のメモリアルアルバム広げた従兄弟の兄上殿のお話に耳を傾けていた。 ええ、授業中ですけどそれがなにか。平然とこの人はキラキラ輝く美少女っぷりで余所の学校に侵入中です。 ……ああ、もう誰も止められないのか。隣の席の人の机も占領しちゃってないで下さいよもう…。(良かった…、今日欠席がいて。)

「……で。骸おにいちゃんは何が言いたいんですか」
「……………………」
「……お、…おねぇちゃんです」
「ええ!それはですねぇvv」

ドン!と恐ろしく凍えた空気が一瞬にしてきゃるるんとピンクの花が咲いたようにぱあっと明るくなる。……こういう瞬間を 感じて見てとってしまう度にツナはこの従兄弟が解らなくなる…。なにあの鋭い刺さるような凍気は!! ああ、やっぱり腐っても男のひとってことなのかな。 ツナはそう思い、また骸という人物の深さを思い知ってしまった。 ……これでも一応は生まれた時からの付き合いだというのに、妙にツーカーになれないのが不思議だ。 (だってこの人ったら何よりも人の話聞かないし?あ、それじゃあかなり無理な幻想なのか…。そっかそっか。)

「もうすぐ11月ですからvイギリスでは11月の結婚の方が幸せになるっていうんですよvv」

へえ。……だから?
そりゃもうすぐ11月です。11月の誕生石はトパーズで『捜し求める』という意味で、捜し求めた先には 幸福があると。へぇ〜〜(じゃあ、俺も平穏を捜し求めればあるのかなぁ…?/反語) そして荒涼とした11月(今もです)の結婚は喜びばかりと。……そりゃそんな最悪なところにいたら 後は駆け上るだけですから。うんうん。納得だ。

「で、僕は考えたんです」
「その前にこの現状のことについて考えてください」
「ツっ君はもうヒバリという彼女がいます」
「ヒバリさんが男だってちゃんと解ってるのに何相変わらず女扱いしてるんですか!!」
「僕としては何処の馬の骨とも解らぬ輩に大事なツっ君を渡したくはないのですが……」
「……あの。同じ幼稚園の同じクラスだったでしょう?何で未だにそんな……それに昔は三人でおままごとだってしたじゃないですか」

したんだ…!?ガタガタガシャンガシャンッ、と聞き耳をたてていた何人かが机の上から椅子からモノをぶちまけおっことした。 ああ…、さすがはヒバリさん。幼い日々の微笑ましい出来事さえ恐怖伝説です。

「でも仕方ありません。お年頃と書いて発情期と読む思春期真っ最中。僕が傍に居ない寂しさ故にそんな間違いが起こってしまうのも 仕方がないこと…。でも安心してくださいね?僕はどんなツッ君でも受け止めたいのですからvvどんなに濡れて汚れて血に塗れてもツッ君は ツッ君で僕の萌え心は鎮まることもなく更に萌え上がるから大、大安心ですとも!! そしてそんなこんなにも健気な僕の願いは唯一つ!それはやはりツッ君のウェディング姿が見たい!!もうそれに全くもってつきるわけじゃないのですが 敢えて此処ではつきますと申し上げます…!!」
「…はあ??」

ガシ!と骸の手はツナの華奢な肩を力強く掴む。近寄る瞳は紅く、ツナはひっそりと右腕に浮き上がった 鳥肌を左手で撫でさすった。うわあ、この人なんかおかしいよね!明るく言ってみても怖いものは 怖かった。その気迫。なにそれ。ツナは片頬をいびつに引き攣らせた。 いやだって、なんかふきつなことばもきこえたような…。んん??
考えるのはよそうか。うん。(我ながらはやっ)

「ヒバリよりもウェディングドレス似合う自信はそれこそ山よりも天よりも高くありますが!! 然し僕はツッ君のウェディングドレスが見たいのです!!」
「……………………」

ツナの脳内にヒバリの声が聞こえた。ワオ、電波系だね!と。……でも、あなたもそんな風ですよねとツナは冷静に つっこんでおいた。 …………うーん。過去が走馬灯にめぐるなぁ…。なんでおにいちゃんこんなんなったんかなぁ…。あはは。 今日も天気いいなぁ…。そういえば家出る時に部屋の電気消してきたかなぁ??そうそう、 昨日開けた菓子の袋もしめてなかったなぁ。家帰った時にちょっとしけってるのかなぁ……。

「ツッ君。僕は君の為に幾らでも女装してあげますから。やはり結婚式の時は『お婿さん』として もらってくれないでしょうか…?」
「いや、俺はどっちかというとその女装こそを切実にやめてほしいような…」
「そうですねぇ。この清楚可憐な姿の僕を見たら世の男性はほっときませんから心配ですよねぇ?」

むしろそのオツムの方が心配です。
安心してください!僕はそこらの男性など目じゃない程のモノを持ってますから!!押し倒されそうになったら 押し倒しますから!!とかとか。その本当に清純可憐な美少女姿で言って欲しくないなぁと思いつつツナは生温い笑みを 浮かべつつカクカクカクと肩を揺さぶられ授業の終わりの鐘の音を聞くのであった。


今日も空は無情なまでにあおかった…。












オマケ。


「……ねえ、おに、いや、おねえちゃんって学校行かなくていいの?」
「え?だってここ学校ですけど?」
「……………………うん」

いや、そんな本当にきょとんと可愛らしく首傾げなくても。うーん。 ……ま、いいか。どうせお勉強出来る人だから(常識が普通なら入ってる筈の容量がそっちに当たってるんだね) 留年はしないだろう。ツナは溜息ひとつ。お弁当食べようかとうながした。
ほんとに、なにしにきたのさおにいちゃん……。(この人絶対当初の目的とか忘れてるよ)


(……なんか俺、こういう常識のない人に弱いのかなあ)

「ツッ君?僕の顔になにかついてるんですか??」

メンクイなのかもしれない。ヒバリさんといい骸おにいちゃんといい。綺麗な顔のひとの笑顔は好きだから。 逆らえないことは割りと幸せなことかもしれない。
振り回される度にその大好きな笑顔を見ているのだろう。


「うん…、そうでも思っておかないと生きていけないよなぁ。うん。」
「?」


だまされるな。誰かがそういっているような気もするけれど。






(終)











 アトガキ
ムック様崩壊度をアップしてみた。ミザ様に捧ぐ。
2005/10/19