ええと。これは『奥様は骸様』ものでーす!(……)
注意だ!!どめすてぃーなご家庭ものですよ!奥様はムックという言葉だけの為に書いてる気もしないでもないし、 あれ?これカプなんだろ?と時折思う!!! まあギャグだからカプなんかいらないよねッ☆ (もはや暴走文ってことか!!!!)
とりあえずはもうヒバリさんとムックさんが壊れてることを今更言うことでもないかと心構えもガッチリだぜ☆ (お前の小説で壊れてない奴いるのかというツッコミきてもスルー な ん だ ゼ ?!!/ ………。)
















そうそう。
やっぱりマヨラーさんという方は読むべきでないかもしれませんね!!(!!?)







とかいいつつコレ拍手で放置してたので注意もへったくれもねえか!!!あはは!!!!(…………)













奥 様 は  骸  様 ★












ツナは食に対しての執着はそんなに無いんじゃないかなあと思っている。
いや、それはおなかが空かないとかいう意味じゃなくて、 だからといって食べることが嫌いなわけじゃなくてスナック菓子類とか勿論好きなのである。 あとカップ麺とかも結構。それに美味しそうな匂いを嗅げばそれ食べたいなあと思うことだってあるし。 そこらへん普通なのである。でもね、けれどもさ! けれども自分はきっと食に対しては執着とか欲なんてきっと持ってないんだろうなあとツナは 遠い目をしながらしみじみ思うのだ。 とっても強く噛み締めるようにとってもとってもすごく思う……。だって、何故なら。

ゴハンにマヨネーズのってるなんて我が家では当たり前なのだから。

そしてあの美しく物騒な人たちはおかずにもかけてる……。 味噌汁やラーメンにもだ。(ちなみにツナとしてはカップ麺のシーフードは美味しかったのだが、それ以外は全然駄目で 骸母さんに『まったくツッ君は食わず嫌いなんですから…』と溜息吐かれた。なんか色々ショック。)
はあ…。
ツナはこっそり溜息吐きつつ席につき、本日の夕食を眺めた。 ああ、コレはもしかしてもしかしてもう味オンチの境地なのかなとか諦めにも似た心地で生温く少年はほほえんだ。 なんでちっさい頃からこんなの食べれたのかな?なんて。(残してたけど)うん、今更なんだけど。

(……俺って本当に父さんと母さんの子供なのかなぁ)

正直しょげる。よく血が繋がってないとか言われる程に綺麗な両親でその間から生まれた自分はどうして 今もこんなチビっちゃくてキレイのきの字もない平々凡々顔なのか……。 しかも目でっかいし。どうせなら目元は父に似て涼やかで切れ長になって欲しかった…。 あと髪とかクセッ毛だし、母さんみたいなさらさらつやっつやな髪とか憧れるし…。 本当に鷹がトンビ産んだなあって思う。ハッ!もしかして母さん浮気した子かなあ俺!!? (……うん。それ絶対有り得る!だって父さんと仲悪いもん!!)と、そんなきょときょと挙動不審に 一人漫才的な百面相ツナをリボーンは静かに冷静に見据えていた。お前阿呆だろ?とその顔は切実に 訴えるようだ…。

「…………おい、ツナ。メシが冷めちまうからさっさと食え」
「えッ!…ぁ。…ああ、うん!」

そうだそうだご飯だゴハン!ツナはリボーンに投げられた言葉によって思考の渦から顔をあげ、 きっとまた本当にくっだらないこと考えやがったんだろうなあこいつはリボーン曰くの思考から 心を切り替えるように明るくウキウキ演出でいただきまーすと元気な声で両手で拝んだ。 本日の夕食は母・骸の当番である。

「……ねえ、ちょっとコレ」
「はい、なんですか?」
「僕は味の素派なんだけどさあ、あんた知ってるよねえ?」
「え。そうだったんですかあ。初耳ですよそれ」
「へえ…、ちゃんと冷蔵庫に入れておいたんだけど?」
「うちにはキューピーしかありませんのでそれ絶対妄想ですからね?」

くふふくふふ、くふっふーとか優しく煌めくように笑いながらも骸の笑みはドロドロと暗黒の渦を巻いていた。 一方雲雀の方は殺意充填満タンと言わんばかりにギラギラとナイフのような雰囲気が冷たく滲み、 ツナはヒッと小さく喉奥で悲鳴をあげながら、ささっとお茶碗とおかずもってリボーンの傍へと避難した。

「キューピー?そんな酸味の強いものの何処がいいのさ?君もしかして味オンチだろう…」
「ふっ。味の素なんてご老人みたいな貴方の舌には丁度良いでしょうが、僕とツッ君みたいな若い世代は 断然キューピー派なんですよ」 (え!?俺もなの!!?)
「はあ?綱吉を勝手に道連れにしないでくれないかな。綱吉だって大迷惑だ」

おや、迷惑なんですかツッ君?と骸がぐるりと首を廻らせ強く微笑みながらツナを真っ直ぐ見据えた。 ツナは短い悲鳴と共にサッとリボーンの背に隠れる。 それに雲雀がニヤリと笑って、ほらね?とかいうものだから、バキャッ!!とかいう音が爆音のように響いた。 …ああ、机がコワレタンダ。 そぉっとリボーン越しに 頭を出してみれば、……うわ、見事にガシャガシャグシャングシャンとなった夕食の残骸。 (自分の分確保しておいてヨカッタァーーー!!)

「なに?図星つつかれてご立腹?」
「いいえぇ…、ただ蟲がいたんですよぉ」

ふふんと傲慢な笑みで機嫌良さそうな雲雀に対して骸はゴゴゴッと背後から地鳴りでも響いているかのような暗黒な笑み。 柔和な形を象っているだけに恐怖の密度が違うとツナはぞっとしながら思った。自分の前では頭のてっぺんに ぴこりーんと花が咲いてそうな蕩けた笑みなのに、本当に父の前だと暗黒帝王である。なんで?ツナはその謎に 未だ触れられずただ今もリボーンの背に隠れてリボーンの袖握ったり耳塞いだりで過ごしてる。

「大体、味の素なんて高いんですから 家計に優しいキューピーでいいじゃないですか」
「なに言ってるのこの家の大黒柱は僕で何の不自由もない生活をさせてあげていてそんな貧相なこと言わないでくれる?」

…あ。そういえば父さんって何の仕事してるのかなあ。ツナはリボーンの背中にその背を預けながらもきゅもきゅ晩御飯を食べつつ ふっと思う。…そういえば、昔聞いた覚えが?電話で『ヒバリ様はいらっしゃいますか』とか 言われ、それが今まで聞いてきた言葉とガラリと雰囲気が違ってて、 なんというかすごく畏まったものでとても丁寧な言葉だったので、父に取り次いだ後に母の元に タタッと赴いて速攻聞いたのだ。『ヒバリさんって偉い人なの?』って。 そしたら母は自分をひょいっと抱き上げて膝の上にすとんと下ろすとにっこり笑って。

『エライっていうのはね、三河弁や名古屋弁では『疲れた』っていう意味なんですよ?』



(………いや、だから結局父さんの職業なんなのさ母さん)

その後ちゅーちゅーほっぺにちゅうされまくっていやいやしてると電話が終わった父がやってきてまた 夫婦喧嘩なって……。それでその時につっこむことも出来ず未だヒバリさんの職業は不明なまま。

「……なあ、リボーン。俺って本当にあの人たちの子供かなぁ…………」
「戸籍上は長女だ」
「……………………………………………。」

諦めるって言葉を知ってるか?とリボーンは神妙な声で囁いていた。












(終)











 アトガキ
二人はマヨラーだといい。
2005/11/13