ひっさしぶりに幼なじみヒバツナ子ですー。(わあ)
今回もヒバリ様は壊れてるよ!!(ハイハイ)
とゆうかこんなんだったらホントに迷惑なことこの上ないよ!! とか思ってるからちゃんと!!(……そうか)

とりあえずいつもいつも素敵小説くれる架月さんに捧ぐ。
本当はツナ骸のが嬉しかろうが、でも表面上はヒバツナーを名乗ってらっしゃるので、
その体面を壊さぬ為にもこうしてヒバツナを贈ります!!(笑)
ええと。ハッピーエンド好きなのだそうですので、糖分10%アップしております。
元々が甘ったるいので、それが更に甘いよ!!ガンバッテ!!(!!?)

























ちなみに一日とちょっと拍手置いてました。
架月さんがヒバツナーであるならきっと一回で引き当てるよ!!という願いを込めましてv

……そして結果。
三度ほど骸様に邪魔されたそうですぜ??(微笑)

もう認めた方がいいよ?ツナムックK月さん……(イニシャル意味なしてねぇ!!)




















あの。
……こういうのを巷では『飴と鞭』っていうんですかね??(…………)
私は架月さんのこと大好きですよvvv(泣き声が愛らしいのさッ!!/きゃっv)← 問 題 発 言。




















** 世 界 は 君 の 為 に 鐘 を 鳴 ら す **












吐く息はしろかった。朝カーテンを開けば窓は白く染まっていて、とうとう季節は本格的に 冬に移行してきたのだなあとしみじみする。 この朝の空気に滲む冷たい清清しさは段々と深まりをみせてきていて、この先何処まで 寒くなるんだろうなあなんて思う。 今日も、昨日よりも一層冷え込んでいないだろうか…、其れをちょっと辛いなあなんて思いながらも 雪はいつ降るのだろうなんてはしゃぐ心があった。ツナは割りと冬は好きな方だった。 寒いならこっちおいでと言ってくれる人がいるから……。

(ヒバリさん…)

物騒な人ではあるけれども、そういうことはちゃんと言うのだ。 昔っからツナの体調に逸早く気付いて(その上で知らないフリを時折しつつ)、ツナの手を引いてくれる。 ひとも大事にすれば長持ちするんだからねとか、ちっちゃい頃風邪で寝込んだ自分の 額の濡れタオルを交換しながらそう言っていた。え?どの口がそんなコト言うの?とか (不機嫌だと有無を言わさず頭を叩かれるは部屋から窓から放り出されるは意地悪しまくられるわで…) とか思ったが、まあ……、 他の人間よりかはよっっっぽど大事にしてくださってるようなので、…まあ、口は閉ざしておきますよ。
ツナはいい加減自分もマゾっぽいかなあと溜息つきつつ、まあ好きだしね、好きだからね!と 自己暗示っぽく脳内で呟いてぽてぽて学校への道のり歩いた。今日は先に行っちゃったのかなあヒバリさんはと しんみりしながら。
と。
いきなり、ぎゅっと首を絞められた。

「ッッぅぐ!!?」

ツナは思わずぐえっと潰れたカエルみたいな声を出してしまい、な、な、なんだいきなり!! とバッと背後を振り返った。 すると、マフラーの端握ってる犯人がなに変な声だしてんのと叱ってきた。なんでですか 絶対理不尽だそれ!! ツナはキッと背後でマフラーを締め直していたらしいヒバリを睨みあげるとくわっと口を開いた。 本当に苦しかったし心底驚いたのだ。なのにこの人は平然と!!

「な、なんなんですかヒバリさん!」
「マフラー緩んでたよ」
「だからっていきなり締めないでくださいよしかもあんなにも強く!!!」
「……?」

そんなに強かったの?とマフラーを可愛く蝶々結びにした ヒバリはツナの横に並びながら口許に指をそっと添え不思議そうに少し考え込む素振りをした。 ツナははいそうですよ!ときっぱり言ってやるが、ヒバリは首を傾げて表面だけの謝る言葉も 悪びれもしない言葉さえ口から零さなかった。
そんなヒバリをツナはおかしいなとちょっと思いながらもじっとりとした目で見上げ、……まったくこの人は 相変わらす寒さと無縁な顔をして!!とその寒さで赤くもならない白い肌からぷいっと顔を横に向けたのだった。

……実は、それがクセモノだったということに気付くこともなく。 ヒバリの今日は冷えるからしっかり着込んでおかないといけないよという言葉にハイハイと おざなりに返していた。









(今思えば、それ絶対ヒバリさんに言うべき言葉だったんだよ)








「……そういえば、ヒバリさんって熱出ると力加減きかなくなるんですよね」

散々だった。その一言につきたツナは遠い目でベッドに横たわるヒバリの横で深深と溜息を吐いた。
あの日学校ではヒバリの手によって様々な物が壊されたのだ…。 扉を開ければ轟音を奏でグシャッと壊れ、少々の威嚇のつもりでトンファーで打ち付けた物は 皆全て木っ端に破壊されてしまい、鉛筆、シャープ、そんなものは本人的に軽く握っただけでパキョ!!と壊れた。 ……それを間近で見てしまった人々がすみませんすみません!!と土下座の勢いで謝るやら 即座に死に物狂いで逃げるやら、ヒバリ的に言えば『なにその落ち着きのなさは…。嘆かわしいね』 という現状だった。(この人全然気付いてません!!) とりあえず何かに動作すれば本人的予測の軽く5〜10倍ぐらいの威力をもって結果破壊活動へと摩り替わっていた らしい。そしてヒバリ恐怖伝説にも新たな1ページが築かれたなどとは言わずもがなであろう。 ……そう考えればあの朝のマフラー首絞め事件はまだまだ可愛い方なのだろうとツナは青ざめ ひくひくと口許をひくつかせながら思うのだ。命はちゃんと残ったのだから。 (……いや、それ以前になんでこの人そんな怪力持ちなんですかね!!? この細い躯の、…い、いや、ちゃんと逞しくて引き締まってるけど、…で、でも明らかにね おかしいでしょう??!やはり人間に間違って産まれた悪魔だから、とか……??)

「そうみたいだね…」

ツナは全然病人らしくないヒバリの看病の為、はいリンゴどうぞと うさぎちゃんリンゴをフォークにさして差し出した。本当にこの人熱出てるのかなあと思う程に 白い顔なのになとまじまじとヒバリの顔を見ながら、先程目の前で計ってもらった体温計の表示を思い出した。 38度7分。平温が35度くらいの彼にしたら大変な熱である。なのに……。
まっしろだ。
恐ろしいほどに。貴方の熱のでた顔というのは肝臓の悪い酒飲みと一緒ですかぁー!!とさっきから何度も ツナはぐるぐると心の奥底で叫んでいた。そんなコトなんて全っ然まったく知りもしないヒバリは 素直にシャリ、と差し出されたリンゴを食べながら、 やはり今も自分が熱が出ているなどという自覚なく世の中おかしなものだねと呟いた。

(おかしいのは貴方ですから……!!!)

「…でも、いいの?」
「なにがですか?」

フォークを握ればぐにゃっと曲げる事は明らかなその手が伸びた先のコップをすいっと遠ざけながら、 ツナは再度なにがですかと聞いた。そして水をご所望な上体を起こしたヒバリの為、 そっとそれを口許に持っていってやる。

「風邪でしょ?」
「ヒバリさんがですよ」

なにがいいたいんだろう?ツナはそっとヒバリの額に手を伸ばして熱があがったのかなと診てやったが、 ……別に、そんなに高くなっていないとは思う。熱いことは熱いが。……本当に、この人ってば不思議な イキモノのような気がしてきた。本当に顔まっしろで……………。

「あ!!もしかしてこれって血の気ない顔っていうんじゃ!!!?」
「は?また君は何処の電波を拾ってきてるんだい??」

さすがに小突けばツナがただでは済まないと解っているのでヒバリはポン!と納得顔のツナをギロリと 睨んだ。だが鋭いその瞳は常なら冷たい黒色なのだが今は熱のせいか潤んで妙に艶めいていて…、 ツナの目にはあの低く顰めた声の時と同じ色に映ってしまっていた。 …ヤバイ、と思った。大好きなヒバリの顔。近くて、触れた吐息が少し熱く感じた。

「……やっぱり、移ったんじゃないの??」

ツナの手はヒバリの額を押さえたまま。そしてその顔を覗き込んだままに固まっており、彼は少しばかり逡巡 し、そして…そっと、本当にそぉっと気を付けて自分の唇をツナの唇と触れ合わせた。

「…んなッ!!!?」
「熱はないみたいだね」

ぱくぱくと言葉が見つからずに口を動かすツナからすっと身体を離して、ぽすっとヒバリは再び横になった。 一応僕は病人なんだよ、と。慌てるツナの初々しさに目元を綻ばせながら静かにしなよと言葉を零す。

「昔は…、よく風邪をひいたのは君だったのにね」
「………………………誰かさんのおかげで丈夫になりましたよ!」
「そうだね」
「アリガトウゴザイマシタ!!」
「ん。心こもってないけど貰っておくよ」

ツナはむぅっと剥れながらヒバリのベッドに腰を下ろした。 そして、ぽふっとヒバリの上に上体を覆い被らせ、きょうちゃんと小さく囁いた。 ヒバリは一瞬きょとんとしたが、だが…、ふっと。 やれやれと溜息つくと、再度僕は病人なのにねえと言葉を紡ぎながら、ハイ、と右の掌を差し出した。

「明日には治りますからね、ヒバリさん…」

ツナの両手がそっとヒバリの右手を覆い、そしてツナの頬へとそっと添えられる。 確か、この子が熱を出して寂しいとか明日治るかなあとかなんとか言ってうるさいからしてやった事だった。 病人は人恋しいと聞いた、だからこうしてやった。すると途端にツナは大人しくなったのだ。

(……そんなに僕は騒がしかったか?)

どちらかというとうるさいのは病人でもない綱吉の方だ。相変わらず。昔から自分が苦しむよりも他人の苦しみを 見る方が耐え難いと、ヒバリが熱を出して寝込む度にそっちの方が余程病人らしいのではないかという蒼白ぶりだ。
こっちが幾ら平気な顔をしても止めないから、本当に始末に終えない…。


「……綱吉」
「はい」
「そんなに僕の風邪が治って欲しいっていうなら、そうだね……」
「?」
「僕の上に綱吉が乗って、適度な運動でもさせてくれればすぐにでも治るけどどうする?」
「………は?」

だって生殺しだしこの状態と。本当に病人なのか疑わしい病人はそんな事を飄々と平然な顔で呟き、 一拍おいて意味を解したツナはボン!と爆発する勢いで顔を真っ赤にした。な、なんていったの今!!? とぱくぱくと震えたツナの唇が。


「するよね?」


ニッコリ微笑んだ彼を元気良く罵倒するまであとちょっと。





………そうして密かにヒバリは安堵するのだ。



(終)











 アトガキ
私は冬場になると体温計で計れない程低温となります。
ゆえに38度までいくと記憶がありません。(腹筋してたそうですよ…)
2005/12/4