どうやらコイツはスランプらしいぜ???(ぶっ!!!!)
いや、なんかイロイロかかないとなぁ…とガタガタやってたらブツッていったってカンジ??(あらあら)
まあヒバツナとツナ骸とリボツナとリボと骸とか窓何枚から開いて 書いてりゃあそりゃきちゃうって☆(笑)
とゆうわけで気分転換にありえないはっちゃけしたいとおもいますー。


とゆうわけで犬ツナを……!!!!(は?)





















ツナがちびっこです。『え?これツナなのかね!!!?』ってカンジにおさないよ?
犬は犬です。どんなキャラなのか全然つかめないままにずるずると…(サイアクダ!!)
んでパラレルさぁ………。(遠い目)



















陽だまりのとき












その子は古びた洋館の廊下をぱたぱたと走っていた。手に大事そうに厚い本を持っていたから、 なんだか足取りは覚束なくて、ぴよぴよ跳ねた髪がまるで雛鳥の柔らかな羽毛を思い起こさせるから 思わずひょいっと抱き上げて何処に行くのかな?と優しく微笑みながら尋ねて この子を目的の場所とは違う場所につれて行きたくなる。綱吉はそんな危険思想をずるっと心の奥底から 引っ張りだしてしまうようなお子様だった。 別に格別に愛らしい顔をしてるわけでもないのにとは世話係の千種談。 御飯粒をくっつけた頬をひっぱりつつ、うーうー唸るツナをじろじろ見つめて千種はちいさく嘆息していた。 この子は究極のドジっこ属性だな…と。ぶわぁっと涙と一緒に鼻水も垂らし始めたツナの顔を丁寧に拭きながら 女の子だったら嫁にしてやったのにともう一度嘆息。其れに骸がサクッとナイフを投げた。地獄耳なのです。

「あぁー!犬〜〜!!」
「んあ?どーったのツナ??」

ぴたっ、ぺちょ!走れば、走ってそして急に止まろうとすれば『転ぶ』を 忠実に行う綱吉は庭でぼーっと日向ぼっこする犬を見つけて見事にドジっ子法則成し遂げ、 でもまあいつものことなので地面にすっ転んだ身体をすぐに立ち上げてふにゃふにゃした顔で 犬〜〜!とぽてぽてと向かった。足を少しすりむいてしまったのだ。

「あーあー…ホンっとあほれすねぇ…ツナはぁ」
「うぇ…」
「なかなくていーの!どうせすぐなおりますからね〜〜??」
「ん」

こくんと頷くと途端にぼたぼたと涙を零した綱吉にあちゃー失敗れすかぁ??と天を仰ぎつつ、 ふっと目についた綱吉の手から転がった本をよっと軽い掛け声なんかつけて犬は拾ってみた。 あん?これは絵本かなぁ〜??とぺらぺらめくってみたら、…辞典だった。植物辞典ぽい。

「なに?どったのコレ??」
「ちーがべんきょーしろぉって」
「なんの?」
「……どくそ?」
「へぇ〜〜〜」

ツナこんなに難しい字読めないじゃん?多分柿ピーの周りをうろちょろうろちょろして仕事に集中出来なかったから 渡したのだろう。嫌われないようにと考えて優しく追い出したのだ。 犬はふむ、と納得したように頷くとぽかんと上向いた綱吉をひょいっと抱き上げて元の日向ぼっこスポットへと ずんずん向かった。犬の背は大きい。そりゃランチアよりも小さいが、けれども充分に大きくてツナはきゃあと 一声喜んだ声をあげて、たかいたかいして!とおねだりした。

「んあ??本一緒にみないんれすか??」
「うん!でも天気いいから!」
「そうっすねぇ」

ぽかぽかだ。手の中にはお日様の匂いがする子もいる。まだまだハナタレ小僧だが、まあまあ可愛い。 肉だって柔らかそうで多分骨なんかほそっこくてちっこくてぱりぱりイイ感じなのだろうなと思う。……いや、 食べないっすけどねぇー。食べたら怒られるし!俺もやだもぉーん!と犬はへらりとわらって 綱吉の頬をぺろりと舐めた。

「んに??」
「ツナはいーこv」
「うんv」

犬もいーこだから。綱吉はえへん!と誇らしげに犬のふさふさした頭を撫でて、それに犬は数瞬だけ ポカンとしたが、けれどもちいさな手はやさしい子守唄のようで、……。ありがと。目を嬉しそうに 細めて笑っていた。ありがと。やさしいこだなあ…なんて思ってドンドン好きになってしまう。 きっとこの匂いを絶対に間違うことだってない。くんくんと綱吉の首元に鼻先を押し付けるように寄せながら、 シアワセは太陽の匂いだと思った。

太陽の匂いは好き。























「わすれてしまったの??」

あれから自分の姿はあまり変わる事がないみたいだった。ただ言葉使いが何かを追い求めるように 誰かのものに近付いていた。陽だまりだった。其れを自分は常に見ている気がする。ちいさなあの子。 繰り返している。あの子の涙の味。笑顔の匂い。笑顔がいっぱいだった。うん、すき。 触れた手の温もり。わらった声。其れを何度も頭の中で繰り返している。だいすきだいすき。 だから言葉が自然と近付いたのかもしれない。……でもね。君は其れを忘れてしまったみたいなの?

「ねぇ…。骸様も柿ピーもさ、んでランチアさんもいるんだよ??」

でもこの子がいない。ランチアさん真似て骸様を叱るみたいにしてこの子を叱ればいいのかな? だって勝手に居なくなったんだもん。それはないでしょ?あんまりにヒドイ!!

『骸…、いいか?綱吉はだなぁ…』
『はいはい。分かってますよぉ先輩v』
『ヨシヨシ。しっかり解ってないみたいだなぁ…骸?』

骸様とランチアさんは綱吉のことでよく喧嘩した。 骸様は綱吉が大のお気に入りで…、でもそのアイジョーヒョウゲンが奇抜?過ぎて? 綱吉に益々嫌われた。だから最初は骸様のせいで居なくなったんだ!!と責めて咬みついたが 本当は違ってたって何年かしてから解った。だって、この子……。
(でも、それでもね??)(ひどいと思うのですよハイ)(だってオレ我慢したし出来たし!)

「そんな目で見ないでくんないかなぁ??おれはサァ、昔も今もおれっすから!」


人間。おびえないでほほえめよ。……なあ?
(ちいさなあのこ。ちいさなあのこ。なきそうなのはいつまでたってもかわらない…)






「ツナがさぁ、すっげえすきなんだ……」








多分このまま攫いたい。そうして頭をなでてもらって、さ…。 (どうか。あの陽だまりの時間をもう一度君の手で…。)
太陽の匂いのままだよね君…??






(終)











 アトガキ
なんかだだーっと。犬をなでなでするツナがかきたかっただけー(笑)
2005/12/11