この先は。 かなりの要注意要気合。どんなヒバツナでも愛せる心がもっとも必要。 女体化ツナの上にパラレルです。ヒバリさん(様)はもはや更なる壊れ物です。(今までとくらべて) 『『 ヒバツナを茨道といった友に捧ぐ。』』
その頃は不思議でしょうがないと思っていたし、同時にそうなのかそうだなとも思っていたことがある。 昔からあの子はなにをやらせても駄目ねえなんて言葉をよく耳にした。まるで呪文みたいに よく効いて本当にあの子はなにをやっても駄目になっていったのだ。 ……本当はそんなこともないだろうと思うところもあったが、本当にとろかったしマヌケだったし足は何故か早かったが、 けれどもすぐ転んでびーびーと泣いてそのすりむいた足やら手やらほっぺたに額までの怪我をよくみてやったものだ。 『きょうちゃぁ…ん』 『なに?』 『きょうちゃん…』 『………………』 『………』 『………………かみころすよ?』 『ッ!!!ッ、〜〜ぅ、うえーーーーん!!!』 『あははは。元気な声がちゃんと出るじゃないか綱吉』 ひとつした。おんなのこ。近所の公園で拾った捨て犬。それがつなよし。 女のクセに綱吉という勇ましい名前で……、まあいいんじゃないの?程度の感想に彼女が目をまんまるくしたのは 割と記憶に鮮明だった。おかしな子だ。ヒバリキョウヤの名前だってこれまた微妙なものじゃないか。 名前がふたつくっついてるみたいでおかしいよ。それなのに君はきれいだねとほめた。ああやっぱり本当にズレた子だね君は。 綱吉。 あまりにもダメッ子なので他からは『ダメツナ』とか呼ばれて それをわらって受け止めたりなんかするちいさなおんなのこ。その手はヒバリの服のすそをいつも引っ張っていた。 そしてヒバリは彼女のことを一度として『ダメツナ』と呼んだことはなくて。 だがそれ以上の罵詈雑言をはなって彼女をいじめていたのは他でもない彼であったのだが……。 「綱吉もおおきくなったものだね。あの頃はよく泣いておねしょしたとかなんだとかで……」 「…あ、あの……、なにいきなり言い出してるんですか…??」 はふりといきなり溜息をついていきなり所帯じみたようなあんたは親戚のおじさんですかという ような台詞を吐いた彼はさっきまではまるで芸術的文章に出てくる美少年そのもので、 遠くを見つめるような哀愁を秘めた瞳が本当に艶っぽくて密かに胸を高鳴らせていたというのに……。 ああ、台無しですよ。綱吉は力強く溜息をはいた。 「それは秋が深くなったと思ったからだ」 「なぜ!!?」 「綱吉は冷え込むとトイレが近くなるからね」 「………………」 他の人間もそうだと思いますけど。そう言ったらいけないだろう。口答えはしないでおこう。 彼の正論とやらに否を唱えて『じゃあ実験してみる?』とか言い出されたらたまらない。まず裸に ひんむかれて放置。……これでも一応年頃のおんなのこで思春期真っ最中だというのに。なんとムゴイ。 幼馴染ゆえにわかる彼はけろりとして『昔は一緒にお風呂はいったじゃないか』といってすますだろう。 その上『相変わらず貧弱な身体だねぇ…』と憐れみの、…あ、わ、れ、み、の!目で見てくれることだろう。 「なに綱吉?」 「………………いえ」 昔は王子様にみえた。今では魔王だ。悪の華は美しいのかと綱吉は学んだ。 ただ、ヒバリさんは本当に変わらないなと思いましたよ…。そういいながらも心の奥底で一言そえる。 悪魔みたいなところはと。本当は成長しているといいたいと。 「そう?」 「はい」 「そうだね僕もそう思うよ。だってロリコンだからね」 ………え? ズン、と。思わず視界が真っ暗一転して周りの空気もズズゥンと下がった。暗い。寒い。真っ暗だ。 それ以上にツナの心の中ではブリザードが激しく吹き荒れていた。な、なに言ったのこのひとったら今!! 本当に視界が頭も真っ白で真っ黒だ。さ、寒い怖いこわいから!本当に死にそうですよと叫びまくりだ。 それなのに爆弾を投下した本人ヒバリは一人楽園にいるようにニッコリと微笑んだ。 「だってこんな胸ぺたんこな幼児体型なままな子に欲情出来るなんていうなれば趣味が昔から変わってないということで、 でもそれは世間一般的にみたらロリコンだろう?」 ねぇ綱吉?彼はニッコリ笑顔でそっと固まった綱吉の頬に手をのばす。なでなでと。 そしてするりと首筋に指をはわしていく。赤ちゃんみたいな肌だね。ニコリと微笑む艶めいた色。 「……そういえば綱吉の初潮も世話して処女膜も世話して、あとここから流れる血の世話といったら 赤ちゃんだけになるのかな?」 「は?」 なんですかそれ。そういおうと思ったら唇はふさがれた。 (終) アトガキ ちゅうと半端。続けていいなら読み返して書き直すよ!(…………) 2005/10/3 |