今回はちょっといつものうらみぶしと違いますぜ? なんたってヤツはヒバツナにはまった!!ヒバリさんにはまった!!!! 祝・呪詛完了。とゆうわけで『いい旅夢気分・崩壊道ぶらり旅ヒバリさん』でもいってみます。 エロを書いてとかリクされてますけれどもそれは彼女の心の中で出来てるからいいのですよ……。
ああ、君の目を潰してしまいたい。 まるで天から存在しない筈の神の声が聞こえたみたいに、 このこを見つけた時にそんなことをするっと思ってしまった。 何故だろう。心に滑り込んできたその声は蜜のように甘ったるかった。腐りかけの果実の匂いだ。 (なにそれ…) これは子供の考えることじゃないだろう、ヒバリは眠るツナの髪を撫でながら 振り返るように思い出した。あのとき、つなよしはないていた。理由なんか……、忘れた。 (弱いひよこみたいだったからかな?) ほわほわの髪だった、けれどそれは今でも変わらない。 でも昔は甘いお菓子の匂いがして、今は日向と自分の髪と同じ匂いが少しばかりする。 目を閉じて尖った鼻先をつっこんでみれば、…ああ、甘い匂いなのは変わらないかな。やはり甘く匂うこだ。 そして、生温くしろい肌も赤ちゃんみたい。その身体は今もやわらかくてほそくて……。 やっぱり相変わらず胸がないね。 「…綱吉は少し太った方がいいんじゃないか?」 よいしょ、と起き上がって、隣に眠るツナもそっと抱きあげ腕の中にすっぽりと納める。ぺたりと密着する 寝息をもらすしろい身体。まったく、なんでこんなにふにゃふにゃ柔らかくて軽いんだろう。おんなのこは皆こういうものなのだろうか。 ポキリと容易く折れそうな腕。彼女たちはとても逞しく見えるのに。 「ん…?…きょぉ、…ちゃん…?」 「ああ。寝てていいよ」 「ん…」 すり、と頬をヒバリの肩にすり寄せながらツナは目を閉じる。首筋に吐息がふれてくすぐったい。 そっとやわらかな頬を撫でてみれば涙の痕が指先にふれた。これは綱吉の泣いた痕だ。綱吉が泣いた顔はすき。 「綱吉…」 すき。 君を。このまま何処かに隠してしまいたい。誰も見ないように誰にも見せないようにそっと攫ってしまいたい。 だれもみないで。(このまま強く抱き締めて腕の中にずっと隠しておきたい。) 責めるような目でみて。泣くのをこらえるような、そんな目でいいから。しっかりと見つめて。 初めて出会った頃のように。 『 だ、だって、…きょうちゃんこわいし……。 』 ふぅん? 怖いのに、なんでそんな風に強く見上げるのかまっすぐゆるぎなく。 なんて変な子だろう。こんなにもビクビクと震えているのにその目だけが少しも揺れない。 涙で潤みきっていても翳らずパチリと瞬きすればその度に真珠の輝きがポロリと落ちた。 本当にどうしてだろうね。 こわいのに、どうして逃げないのだろう。 ヒバリが腕をのばせばビクリと身体をすくませた、それでもその目だけが閉じない。不思議。…変なかんじ。 ちょっとでも押したら火がついたように泣き出しそうだ。ボン、と爆発するみたいに。ああ…。 『 こんな風に自分以外の誰かを見ないように今すぐにでもその目を潰してしまいたいな…。 』 「……あ。早熟っていうのかコレは」 「…ふぎゃっ!!」 ポン!と手を打ったらツナは見事にヒバリの腕からするっと滑り落ちた。ゴチン!ととても固く痛い音。 自分が考え事に没頭していたから起こった惨劇をヒバリは数瞬冷静に見守り、…あ、とただ一言だけ時間軸からズレたようにもらす。 しまった…。少しだけ首を傾げながら。 「い、〜〜〜〜〜ッッ!!い、いたいじゃないですかぁ!!ヒバリさん!!」 「そりゃこの高さから落ちたしね」 ここからここまでね。ヒバリはツナの目の前に膝をつきながら、丁寧に両手を伸ばしてつかって、これくらいだからと 説明してやる。いや、それはいいから何で俺落ちたか言ってみてくださいよ。ツナはひくひくとコメカミを痙攣させた。 「……………………」 説明するのは難しいなぁ…。ヒバリはツナから視線を外しつつ、過去のあの時に君に独占欲を抱いてしまったのだけど、とか 説明することから始めた方が良いのだろうか?だが其れは僕だから理解出来て綱吉には理解不能なのでは? 大体目を潰してしまいたいと思ったなんて言ったら泣く事必須。(それはそれで楽しいからいいけど収拾着かなくなるし 彼女の聞きたい答えから遠ざかってしまう。それに早く後始末しないと…、ゴムしてたからいいけど其れでも色々付着してるし。) 「……………………」 「……あ、あの、…ヒバリさん??(顔すっごく怖いんですけど!!俺そんな変なこと聞きましたか!!!?)」 「……綱吉」 「は、はいぃ!!!」 「目を大事にした方がいいよ。僕以外を見たら腐るから」 「……………………は?」 あ、あなた!また一体何処のどんな電波拾ってきてんですかぁ!!!!? ツナはザッと青褪め、ど、どうしよう…、オロオロと泣きそうな顔でピタピタと何度もヒバリの額に手をやって 熱がないか測り。ヒバリはそれにきょとんとしつつ、もっと泣けば?とツナのほっぺたをむにりと引っ張るのであった。 (終) アトガキ おとめてぃっくヒバリ様☆(ぶふぅーーっっ!!!!) 2005/10/10 |